ベルボンのマクロスライダーとスーパーマグスライダーを比較する

今回は写真撮影機材の話です。
魚の話は出てきません

三脚メーカーのベルボンはマクロ撮影時にカメラをスライドさせる装置として「スーパーマグスライダー」を現在販売しています。
このスーパーマグスライダーが発売される前に発売されていたのが「マクロスライダー」です。

(手前が旧型、奥が新型)
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現在はマクロスライダーは生産終了品であり、中古でしか入手できません。
この記事はそのマクロスライダーがどのように進歩しているのかをざっくり紹介するものですが、結論から先に書くと、旧型のマクロスライダーをわざわざ入手する意味はほぼありませんので、何のためにこの記事を書いているのか、書いている私にも正直よくわかりません。
この記事を読んで意味がある方は、これから微動装置を買おうと思っている方のうち、中古で安価にマクロスライダーを買おうか迷って、詳細を調べ用としている方位でしょうか。
ですので、ほぼすべての方が読んでも仕方がないかもしれません。

マクロスライダー(以下旧型と称す)とスーパーマグスライダー(以下新型)の大きな違いは、私の考えでは以下の通りです。

1.新型は軽くなった
2.新型は左右スライダーを取り外して前後スライダーのみでも使用できる
3.旧型はスライドノブで移動した後にロックをかける必要があったが、新型はロックがない
4.新型のスライドノブは六角形である


1.新型は軽くなった

とにかく新型は軽いです。
私の家の秤で測ったところ、旧型は680g 新型は452gでした。
屋外に持ち出して使用するのであれば、軽いのはありがたい事です。

2.新型は左右スライダーを取り外して前後スライダーのみでも使用できる

ピントは前後に動かして合わせるものですから、左右の微動装置はいらないので、とにかく軽くしてほしい。
そんな場合に備えて、新型は左右スライダーを外せます。外した際の重さは284gでした。
この重さなら持ち運ぼうという気になれます。

外す際には付属の六角レンチを所定の位置に差し込んでネジを回します。
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3.旧型はスライドノブで移動した後にロックをかける必要があったが、新型はロックがない

旧型はノブを動かして位置を決めた後、ネジを締めて位置を固定する必要がありました。
このロックネジそのものが新型にはありません。
説明書によると、「スパイラルマイタギヤを採用していますのでカメラ側の重量で動くことはありません」とのこと。
操作性が大幅に向上しています。
旧型はファインダーを覗くと、左右のロックのネジを探してしまったりと、慣れるまでは結構面倒でした。

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(旧型のスライドノブと、前後用のロックネジ)

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(旧型の左右用のロックネジは本体後ろ側にある)


4.新型のスライドノブは六角形である

それがどうした、と思う方もいるかもしれません。
このノブの形に意味があるのは、カメラのファインダーをのぞいたまま深度合成をする人だけかもしれません。
説明書によると、新型はノブを1回転させると4mm動く設計なのだそうです。
深度合成を試みる際には、なるべく均等にカメラをずらしながら撮影をしていきます。
この時、ノブが円形だとどこまで回したら1回転か、手の感触だけではわからないのです。
ノブに赤マジックなどで印をつけておけば、印が同じ位置にきたら1回転、とわかるのですが、ファインダーを見ながらの作業は不可能になります。
ノブが六角形であれば、ファインダーをのぞきながら半周、一周を意識できます。

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(新型のスライドノブは多少ガタつくが、わかりやすい)

六角形は回すと半周ごとに同じ位置で角が止まりますので、半周ずつ同じ位置に角を合わせるように回すと、均等な繰り出しに近づけるかと思います。
旧型のノブはファインダーをのぞきながらだと、何回転したのかわかりずらい形状です。
これは意外と気づかない利点かと思います。

大きな違いは上記の通りだと私は思っています。
これから買う人には断然新型がおすすめですが、旧型は中古(特にオークション)ではかなり安く手に入ります。
深度合成用ではなく、重さを苦にせず、ロックを都度するのが苦ではないのでとにかく安く買いたいかた以外は新型を購入するほうが良いと思います。